東京学芸大学附属国際中等教育学校の、2019年度4月入学外国語エッセイテーマの書き方

東京学芸大学附属国際中等教育学校の2019年度4月入学の外国語エッセイテーマの書き方についてお伝えします。

帰国子女枠入試専門コンサルタントの齊藤です。

広島県立広島高校の、2021年度帰国子女枠9月編入試験が7月27日(火)に行われます。

・募集学年: 高校1年~3年
・募集期間: 7月1日(木)~8日(木)まで
・試験内容: 国数英(各50分 各100点満点)、受験生面接試験

県立広島高校は、大学進学実績がとても良いですよね。

広島高校を受験するみなさん、頑張ってくださいね。

さて今回は、東京学芸国際中等教育学校の外国語エッセイの書き方をお伝えします。

東京学芸国際中等教育学校の入試A方式では、外国語エッセイが出題されます。

受験生は、問題用紙に掲載された記事を読み、その内容に基づいてエッセイを書きます。

記事は時事問題です。

しかし、今どきの時事問題ではなく、科学技術や学校教育などに関するニュースが選ばれています。

2010年4月入学入試から2021年4月入学入試まで、過去23回分の入試で出題された英語エッセイテーマを、こちらにまとめてあります。

・科学技術系 4回

・マーケティング系 3回

・学校教育系 5回

・環境問題系 4回

・思想系 7回

思想系に関するテーマが、最近では多く出題されています。

さて、その東京学芸国際の英語エッセイですが、注意事項として以下のように指示されていることが多いです。

・Include reasons based on your knowledge and experience.
・State your opinion with reasoning in your own words.

つまり一般論だけで説明するのではなく、自身の知識や経験に基づいて述べる必要があります。

そこで、どのように書けば良いのかを2019年度4月入学の外国語エッセイテーマを使って説明します。

・2019年4月、2024年からオリンピック種目にeスポーツを加えることについて(マーケティング系)

Electronic sports (known as eSports) are being considered for inclusion in the summer Olympic games, starting in 2024. The idea was suggested by Tony Estanguet, who is copresident of the Paris Olympic bid committee. Paris will host the summer games in 2024. Mr Estanguet says he will speak with the International Olympic Committee (IOC) and eSports representatives about introducing competitive video gaming to the Olympics for the first time.

The 2024 Olympics programme will start to be decided in 2019, with a final decision on what sports are to be included taken after the 2020 Games in Tokyo are over. It has already been confirmed that eSports will be a medal sport at the 2022 Asian Games in China. The Asian Games are the world’s second biggest multi-sport event after the Olympics.

While some people think Mr Estanguet’s proposal is a sign that the IOC might be moving with the times, others think it’s an outrageous idea because video games are not a “proper” sport. But one thing is certain: eSports are a big business. Some experts predict that, by 2020, they will generate more than £1 billion* in revenue (income) and increase their audience to nearly 600 million people.

Given the popularity of gaming – and the skills and training required to be a top gamer – is it high time we saw eSports at the Olympics? Or is sitting down in front of a monitor and pressing buttons simply not an appropriate Olympic sport?

eスポーツとは、コンピュータゲームをスポーツ競技としてとらえる際の総称のことです。

2024年パリオリンピックで、eスポーツが正式種目になる可能性があります。

第3段落がカギですね。

・賛成派は、IOCの提案が時代に合っていると考える
・反対派は、テレビゲームはスポーツとしては「適切」ではないと考える
・eスポーツは、莫大な収益と大量の観客を生み出すビジネスとなる

上記のような事実がある中で、2024年からオリンピック種目にeスポーツを加えることに対して賛成であるか、反対であるか、どちらかの立場で書きます。

まず、立場の決め方です。

賛成と反対どちらであるかを求められた場合、どちらの立場を選んでも構いません。

そして、どちらが有利になるということもありません。

ただし、どちらが自分の経験に適しているかを考えます。

どういうことか。

エッセイは、自身の経験を組み込んで、具体的に書くことになりますね。

ですから、エッセイに使おうとする自身の経験ネタが、賛成と反対どちらに向いているかを考えて立場を決めるのです。

次に、経験の組み込み方です。

今回のテーマの場合、オリンピック種目にeスポーツを加えるべきかどうかですよね。

・eスポーツに参加した経験、観戦した経験がある
・対戦型コンピュータゲームを何人かで行った経験がある
・コンピュータゲームに没頭した経験がある

おそらく、上記のようなテレビゲームに関する自身の経験ネタを何とか組み込んで書こうとするのではないでしょうか。

それらの経験があって、組み込んでも無理がないのであれば、もちろん良いです。

しかし、テレビゲームに関する経験がない、テレビゲームに関する経験はあるけれどエッセイに結び付けられそうな場合は、どうしたら良いのでしょうか。

実は、カンタンです。

エッセイテーマの本質を見抜いて、それに該当する自身の経験ネタを組み込めば良いのです。

この外国語エッセイテーマの本質は、eスポーツが国際的なオリンピック大会の種目に加えられるかどうかではありません。

・2024年からオリンピック種目にeスポーツを加えることについて

上記のテーマを言い換えます。

・これまであるカテゴリーにあったものが、まったく別のカテゴリーに正式に加えられることになって、さらにそのことでプラス面も大きくなる場合、あなたはどのように思いますか?

・これまであるグループにいた人たちが、まったく別のグループに正式に加えられることになって、さらにそのことでプラス面も大きくなる場合、あなたはどのように思いますか?

ということを、問われているのですよね?

ですから、上記に該当する経験ネタはすべて使えますよね。

以下の、あるアメリカの現地校のブックレポート書式の変更についての経験をご覧ください。

僕の通っていた現地校のブックレポートは、以前は、要約と感想を書く必要があり、その書式が指定されていたそうです。

書式に従わなければ減点されます。

ところが、絵画や模型など文字以外でも、要約や感想を表現できるのではないかと考える生徒が増えてきたそうです。

そこで、学校は検討することになりました。

絵画や模型作成は美術や技術家庭科として考えられてきたので、ブックレポートの書式に採用するのは相応しくないと考える先生や生徒たちも多かったそうです。

美術や技術家庭科の授業がちゃんとあるのだから、ブックレポートは文章力だけで評価するのが良いのではないかという考えです。

しかし、学校側は表現方法が様々であった方が生徒たちを広く評価できること、そして生徒たちは個性を発揮できること。

以上の理由から、要約と感想はレポートだけでなく、絵画でも模型でも良いことに決まったそうです。

ルール改定後、ある生徒は、本の要約をボードゲームで表現してきたそうです。

彼は文章を書くのは苦手でしたが、絵が得意で、ゲームが大好きだったので、その才能を発揮できたそうです。

そのボードゲームのブックレポートの出来が素晴らしかったので、それに触発された生徒たちが多くなったそうです。

絵が得意な生徒はどうやったら自分らしく要約や感想を表現できるのかを考え、文章が得意な生徒はもっと良い文章を書けるように頑張ろうと思ったそうです。

つまり、文章力が得意な生徒にとっても、アートやDTが得意な生徒にとっても、良い効果をもたらしました。

僕が入学したときには、ブックレポートの書式は既に自由になっていて、生徒たちは様々な作品を提出するようになっていたのですが、この話を聞いて、決断をした学校は素晴らしいと思いました。

この経験は、「2024年からオリンピック種目にeスポーツを加えることについて」のテーマを賛成の立場で書くために使えますよね。

エッセイテーマの本質を捉えることができるようになれば、使える経験ネタの範囲が広がりますよね。

そして、ユニークなエッセイに仕上げることができます。

・自身の経験ネタが、賛成と反対どちらに向いているかを考えて立場を決めること

・エッセイテーマの本質を捉えて、該当する経験ネタを組み込むこと

試験が始まったら上記をできるだけ短時間で考えて、その後は型に沿って書けばバッチリです。

東京学芸国際中等教育を受験するみなさん、入試当日は外国語エッセイの配点が一番高いです。

試験当日ギリギリまで、エッセイの準備を頑張ってください。

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